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Client story(導入事例)

データ保護の変革により、決済テクノロジープロバイダーのクラウド移行を加速

クライアント: 大手決済テクノロジーおよびソフトウェアソリューションプロバイダー
地域: 北米
業界: 金融

キャップジェミニとの提携を通じて、高度な安全性を備えたスケーラブルなデータ暗号化・データ保護ソリューションを導入し、Googleクラウドプラットフォームへの移行を加速


クライアントの課題: 決済テクノロジーおよびソフトウェアソリューショプロバイダーの同社は、Googleクラウドプラットフォームに移行したいと考えていましたが、そのためには、迅速なプロセス、コンプライアンスへの準拠、拡張性の確保を確認する必要がありました。

ソリューション: 同社は キャップジェミニと協働し、将来のあらゆる目標をサポートできる標準プラットフォームを提供しながら、速度とセキュリティを確保するデータ暗号化および保護プロジェクトを実行しました。

成果:

  • ライセンス費用と資本支出が削減
  • インフラストラクチャの拡張性が向上
  • あらゆるセキュリティおよびコンプライアンス要件を遵守
  • ほぼリアルタイムのデータ処理が可能に

クラウドテクノロジーがあらゆる業界に浸透し、オンプレミスインフラの代替手段を提供していることで、企業はより強固なセキュリティと信頼性の高いコンプライアンス対策を利用できるようになりました。すなわち、適切なソリューションを導入することで、企業はサイバーセキュリティや規制要件に関連するリスクへのエクスポージャーを大幅に軽減できるようになります。しかし、新しいソリューションは、どれほど有益であっても、それをサポートする新しいプロセスを必要とします。

決済テクノロジーおよびソフトウェアソリューションを提供する老舗企業であるクライアントが、Googleクラウドプラットフォームの導入を検討した際、移行を可能な限り迅速に行うと同時に、将来を見据えた拡張性を確保する必要がありました。これらの目標を確実に達成するため、同社は暗号化を保証するファイル移動の自動化プロセスを必要としており、そのためには高度な技術的専門知識が必要であり、導入パートナーとの連携が不可欠でした。

この要件を満たすため、同社は、セキュリティを犠牲にすることなく円滑かつシンプルな移行を保証するデータ暗号化および保護プロジェクトの実施をキャップジェミニに委託しました。

トークン化がクラウドへの道を拓く

組織の既存インフラ、プロジェクト目標、期待される成果を精査した結果、両者は、汎用フレームワークで拡張可能な機能を提供しつつ、将来の移行プロジェクトにおいて再利用可能なコンポーネントによる柔軟な対応を可能にする、目的に適したソリューションの導入を決定しました。事業部門とキャップジェミニは、カスタマイズのレベルを最小限に抑えることで新たな課題につながる可能性のある過度の複雑化を回避しながら、将来的に容易に再利用するための機能を卓越したレベルで提供すること確実にしました。

本プロジェクトを通じてキャップジェミニは、取り込み、処理、送信接続用にそれぞれ独立した仮想プライベートクラウド(VPC)を構築しました。クラウドベースのこのインフラストラクチャは、ATO(運用認可)のすべての要件を満たすと同時に、PCI(Payment Card Industry)データを管理するエンドツーエンドの自動化プロセスを提供し、暗号化された形式でのファイル転送を実現します。

その結果、同社はボリュームによるボトルネックを心配することなく、複数のファイルを同時に処理できるようになりました。汎用フレームワークを使用して様々なファイル形式をサポートできるだけでなく、トークンを節約する効率的なキャッシュシステムも提供しました。このソリューションは、ネイティブクラウドサービスを使用した検索と将来の水平拡張も可能にしました。キャッシュストレージ内でハッシュを使用することで、パートナー企業はPANを暗号化し、セキュリティ要件を満たすと同時に、自動化プロセスの実装を通じて手動によるノード管理の必要性を排除しました。

クラウドプラットフォームが実現する、スケーラブルな未来

本プロジェクトを通じて、キャップジェミニは、オンプレミスの物理インフラへの依存度を大幅に低減させ、ライセンスコストの大幅な削減を実現しました。さらに、ハードウェア、データセンターのスペース、保守に関連する資本支出も大幅に削減されました。同社は現在、既存のインフラとシステムに代えて、クラウドコンピューティングの「従量課金制」モデルを採用しており、需要に合わせて費用を調整できます。

より動的なプロセスと将来の拡張性を備えた組織は、厳格な審査にも耐えうる高品質なセキュリティ保証を維持しながら、将来への備えを整えました。今後、同社はこのプロジェクトで確立されたモデルに従い、クラウドへの移行を継続する中で、物理インフラへの依存度を低減していきます。