キャップジェミニ、国内ライフサイエンス企業のグローバル化戦略にASEとSAP S/4HANAで貢献

キャップジェミニとの連携により、ERP基盤のSAP S/4HANA上にグローバルテンプレートを構築し、地域毎にバラつきがあったプロセスの統合が容易に

お客さま: 国内の大手ライフサイエンス企業

地域: グローバル

業界: ヘルスケア& ライフサイエンス

お客さまの課題: 地域毎に異なっていたビジネスプロセスを統合して、日本中心の製造業からグローバル標準型の製造業へとビジネスモデルの転換を図るべく取り組み中

ソリューション: キャップジェミニと連携して、世界共通の事業基盤となるS/4HANA設計を構築し、同社サプライチェーンのビジネスモデルを、グローバル統制と地域毎の卓越した運用性がうまく均衡するモデルに転換

グローバル標準化のメリットを理解する

大抵のグローバル企業は、国境や文化を跨いで事業運営する際に、各種の課題に向き合うことを避けては通れません。海外展開が進むにつれ、ある地域と別の地域間で事業運営方法が異なることが多々あり特に成長期においては、効果的な事業運営を難しくさせます。グローバルプロセスを導入する際、企業は地域のニーズとグローバルでの統合の間でバランスを取らなければなりません地域固有化ではなく全社標準化のために事業変革 (トランスフォーメーション) をする場合に、生産性や製品品質に悪影響が及ぶのを避けるためです。

企業がグローバルKPI (ブランド認知・プロセス品質等)の向上を狙って各種プロセスにグローバル標準化を導入する場合には、ローカルKPI (生産性・効率性・製品品質等) へのマイナス影響の回避が重要です。そのためには、グローバルテンプレート/標準が、法律/規制/マーケット固有/文化の違いから生じる特有のローカルニーズ/プロセス変動を、十分に対応できることを確認する必要があります。

この大手ライフサイエンス企業 (日本) は、プロセスの標準化が業績のコントロールに役立つことや、各地域の業績をレビューすることでベストプラクティスの特定が容易になることを理解していました。幾つもの選択肢を慎重に検討した後、同社はキャップジェミニをパートナーに選んだのです。それは「SAP S/4HANAをベースにグローバルな事業基盤を設計する」という同社の目標達成を確かなものとするためでした。キャップジェミニはiCaptivate や「インドのSAPファクトリー」モデル等、価値あるサービスを提案し、お客さまが「世界共通の事業基盤となるS/4HANAを設計する」という第一の目的を達成できるようにトップクラスの能力を確実に得ることができました。

戦略的目標に沿ったS SAP S/4HANAベースのグローバル事業基盤を構築

プロジェクトを立ち上げ、自社のグローバル・サプライチェーン・モデルを変革するという目的達成に向けて、お客さまはキャップジェミニ独自のASE (Accelerated Solution Environment) サービスを活用し、グローバル事業変革に関わる全ての主要メンバー間で、戦略的な目標や課題の共有・すり合わせを迅速に行いました。その結果、当初は本プロジェクトに対して相反する期待を抱いていた同社の地域リーダー達が、グローバル標準化という最終目標や克服すべき重要課題について理解を共有することができました。この共通認識を受けてキャップジェミニは、SAP S/4HANAに基づく世界共通の事業基盤を再設計する作業に着手しました。

設計においては、ビジネスプロセス、ITアーキテクチャー、マスターデータ管理に的を絞り、キャップジェミニのiCaptivate 方法論を活用して、標準的なビジネスプロセスを導入しました。お客さまはこのグローバル事業基盤を強固かつ持続可能なものとするために、全社共通の指針・原則を定義することにも取り組みました。標準的なアプローチによって異質なプロセスを把握し、マスターデータを管理し、組織体制を定義するための方法を編み出しました。これらの指針・原則はやがてツールキットとなり、同社のマネージャー陣はそこに含まれるシンプルなルールを用いて、地域毎の非標準プロセスを精査し、全社共通の戦略に最もマッチする将来のグローバル標準プロセスに採り入れるべきものを、容易に判断できるようになりました。加えて「非SAPプロセスを、グローバル事業基盤に取り込んで、新しい機能に整合できるように設定/構成できるのはどれか」についても、お客さまとキャップジェミニで見極めました。

S/4HANAの再設計で目指したビジネスのサポート要素:

  • 全社的・戦略的目標に向けたアクションリスト
  • 製品やプロセスの品質レベルを標準化
  • グローバル全拠点で均一な業績
  • ERPインスタンスを世界で一本化し、スケールメリットを享受
  • 物流プロセスを最適化し、全社規模で一気通貫の統合プランニングにより、タイムリーな配送を実現
  • グローバルマスターデータガバナンス

他国への展開に向けた準備

お客さまとキャップジェミニは設計フェーズが終わるまでに、SAP S/4HANAをベースにしたグローバル標準の事業基盤を設計しました。SAP CPIクラウド統合機能によって、広範なIT資産 (SAP, 非SAP, クラウド, オンプレミス等) とシームレスに統合して、どの地域もそれに調和(ハーモナイズ) することができました。グローバル標準プロセスの設計が整ったことで、製品やサービスが届くまでのスピードを、共通のKPIで測定できます。

事業戦略に沿った設計が改訂されたため、お客さまとキャップジェミニはグローバル展開の準備に焦点を移しました。両社とも、実装プロジェクトを成功へと導くために必要不可欠な知見・技量を持ち、各種の専門チームを招集・編成しています。このプロジェクトが完了すれば、同社はより俊敏な事業運営が可能となり、製品の製造・品質確認・配送をより効果的に行いつつ、世界中でサービスを提供できるようになります。更に同社は、世界規模で需要の均衡化を図り、より良いサービスやより手頃な価格の商品をもっとタイムリーに、世界中の医療機関や患者さんに提供できます。

JP SAP S4HANA case study

File size: 1.46 MB File type: PDF