キャップジェミニは、製造業や自動車、ライフサイエンス、エネルギーなどの分野において、業界深耕型の戦略的なサービス提供を推進しています。今回は、こうした環境で活躍できる人物像や必要なスキルについて、キャップジェミニの産業事業部を統括する藤澤 貴啓氏が語りました。

2025年1月に大規模な組織改編をした、その背景と狙いを教えてください

従来、当社はコンサルティングやエンジニアリング、ITソリューションといったサービスライン別に組織を構成していました。この体制は、稼働率を最適化するには非常に効率的でしたが、一方で業界ごとのノウハウや深いインサイトが蓄積されにくいという課題もありました。

近年は経営課題がますます高度化・複雑化しており、業界に特化した深い知見や具体的な洞察が求められるようになっています。日本市場では特に、業界特有の背景やコンテキストに基づいた提案力やデリバリー力が重要となる場面が多くあります。そのため、従来のサービスライン別の組織を改編し、こうしたニーズに応えられる業界別の組織単位「マーケットユニット(MU)」を新設しました。

― 産業事業部の役割や注力領域について教えてください

産業事業部は主に製造業、自動車、ライフサイエンス業界に注力しており、一部エネルギーや化学領域にも取り組んでいます。製造業や自動車業界は、キャップジェミニが強みとしている領域ですが、ここをさらに深掘りしてお客様への貢献価値を高めていく方針です.

― 新体制での具体的な成功事例や、効果が表れたプロジェクトについて聞かせてください。

自動車業界におけるコネクテッドカーに関するプロジェクトがあります。産業事業部が主導して、クラウドやエンジニアリング、データ分析の各チームと連携しながら、単独のサービスラインでは提供できなかった統合的ソリューションを提案しました。 こうした協働体制を取ることで、複数分野での深い専門性を融合させた、付加価値の高いサービス提供を実現しています。

― 実際の業務では、どのような形で協働することになるのでしょうか?

キャップジェミニ・グループは世界で約42万人のエキスパートを擁しており、グローバルの専門家チームとの連携が非常にスムーズなことも我々の強みです。日本市場で未開拓な領域であっても、世界のどこかには必ずその分野のエキスパートが存在しますので、彼らから、常に最先端の知見や技術を得て活用することができます。

例えば最近では、大手製造業のお客様に最新のAIを活用した開発効率化の提案を行いました。キャップジェミニ・グループはグローバルの調査機関からAI分野でトップリーダーと評価されており、幅広いAI技術を有しています。お客様の目的に応じて、適切なAI技術を持つグローバルのチームと連携できるのも当社の強みです。

― グローバルファームは他にもありますが、他社と比較した際のポイントはどこでしょうか?

グローバル連携のスピードと緊密さにおいては、自信をもってキャップジェミニがナンバーワンと言ってもいいでしょう。これは元々「アメーバ型」の組織文化を持っていることが理由の一つです。何か課題が発生すれば世界中の専門家チームが集まり、解決に向けて協働し、プロジェクトが完了すれば柔軟にそれぞれの場所に戻っていく。世界中の全チーム が同じ理念を持ち、知見やリソースを積極的に共有する文化が浸透しているため、グローバルの専門性を日本のお客様に効率的かつスピーディーに提供できるのです。

また、日本法人は1400人ほどの比較的コンパクトな組織なので、個人の裁量が大きいことも特徴です。グローバルファームの豊富なリソースを活用しながら、スタートアップのような柔軟性とスピード感で挑戦できる。この「ハイブリッド型」の環境こそが、当社ならではの働く醍醐味ですね。

― 新たな体制で求められる人材像やスキルについて教えてください。

シニア層の場合は、業界経験とコンサルティングの専門知識を持ち合わせ、お客様との信頼関係を築き、プロジェクトを主導する即戦力としての役割が期待されます。一方、若手層に求められるのは柔軟性と学習意欲です。若手のうちはMU内で複数の業界を経験することもできるので、自分の興味や適性に合わせて専門性を深めていくことができます。

語学面では、グローバルとの連携が頻繁に発生するため英語に精通している人は大歓迎です。ただ、現時点で完璧である必要はありません。積極的に英語環境に飛び込んで学ぶ意欲を持つ人であれば、間違いなく成長できるでしょう。

― キャップジェミニでのキャリア形成や具体的な昇進機会についても教えてください。

当社の評価制度は、ビジネス開拓や顧客満足度などの「目に見える成果」に直結する仕組みなので、若手であっても短期間で昇進し、マネジメント層へと抜てきされるケースも珍しくありません。また、日本法人の組織規模が拡大している現在、新たなポジションや役割が続々と生まれており、自らの専門性や関心に応じて多彩なキャリアパスを描ける環境が整っています。

― 最後に、今後のキャリアを検討中の皆さんにメッセージをお願いします。

キャップジェミニ日本法人は今、大きな変革期を迎えています。現在、各業界への専門性をさらに深め、グローバルリソースを活用した真に価値のあるソリューションを提供できる体制を築き上げている最中です。
これまで培ってきた知見やスキルを活かし、自分の力で新しい事業や組織をつくり上げたい人、グローバルな舞台でスケール感のあるキャリアを築きたい人にとって、まさに理想的な環境です。ぜひ私たちと共に次世代のコンサルティングを創り上げていきましょう。