最先端の技術や知見を絶えずアップデートしながら、お客様企業の競争力向上をご支援する ― それが当社のスタイルです。キャップジェミニ株式会社 エンジニアリングR&D事業部 事業部長 熊谷 太一郎が、その独自性とやりがいについて語りました。
― これまでのキャリアと入社動機を聞かせてください。

私は2024年7月に入社して、現在は日本のエンジニアリングR&D部門の事業部長を務めています。以前は、欧米系の通信機器・半導体企業で技術・企画部門の統括責任者を務めた後、大手コンサルティングファームでマネージングディレクターとしての職務を担いました。
キャップジェミニに転職した理由は大きく三つあります。一つ目は、「お客様に知見を残すコンサルティングとエンジニアリング」というアプローチに共感したことです。従来のコンサルティングは、戦略策定やシステム開発を請け負って、成果物として納品する形が一般的です。
しかし、それではノウハウがクライアント側に十分に蓄積されず、企業の自走力が高まりにくい。キャップジェミニでは「伴走型」を掲げ、技術開発のプロセス変革と開発支援をクライアントと共に進めることで、お客様の組織全体の成長を支援するスタイルを取っています。これは、日本の製造業やテクノロジー企業にとって特に重要な価値を提供できる形であると確信しています。
二つ目は、グローバルな専門性を日本市場に向けて特化できるキャップジェミニの独自性です。欧米ではキャップジェミニのエンジニアリング領域の実績は非常に高く、さまざまな分野で大きなシェアを持っています。その知見を日本企業向けに最適化しながら提供できる点に、大きな可能性を感じました。
最後は私のライフスタイルに関連することで、柔軟な働き方ができる環境も魅力です。私は長年海外で生活してきた経験があり、現在も日本と欧米を行き来し続けています。キャップジェミニには住む場所にとらわれず各プロジェクトに最適な人材をアサインして体制を組む「グローバルショア」の考え方が定着しており、地理的な制約なしに働ける環境です。一人ひとりの働きやすさに加えて、プロジェクトの品質を高められる非常に良い手法だと思っています。
― エンジニアリングR&D事業部が提供しているサービスについて教えてください。

グローバルでは、キャップジェミニ・エンジニアリングというブランドで活動している事業部門です。世界中のお客様に対して、最先端の技術ソリューションとエンジニアリングサービスを提供しています。対象となる業界も、自動車、航空宇宙、通信、医療機器、半導体など極めて多岐にわたり、グローバル展開している数多くの大手企業とパートナーシップを築き、製品開発を支援しています。
私たちは世界各地に複数の研究開発拠点を有し、最先端の技術や知見を絶えずアップデートしています。こうした取り組みを通じて常に最先端の知識を備え、新たな価値を提供し続けることができるのです。2023年に新設した「Japan Automotive Innovation Lab」もその拠点の一つで、筑波大学と連携した研究を行っています。
― 自動車以外の事例も、ご紹介いただけますか?

医療機器にAIを搭載する事例をご紹介しましょう。当社はAIを利活用した手術支援に取り組んでいます。大手術は複雑で、長時間かかるわけですが、イマーシブ(没入型)情報と画像データを組み合わせて、医療従事者を支援し、その負荷を軽減させることを目指しています。 また、従来のMRIやCTスキャンといった医療機器は、撮影した画像を医師や技師が一つひとつ確認し、診断を行う必要がありました。そうすると、当然ある程度の時間も必要ですし、担当する人の経験や技量によって診断結果に差異が出る可能性もあるわけです。
そうした課題に対応するため、キャップジェミニはAIによるデジタルツインデータアルゴリズムおよび画像解析システムの開発を支援しています。お客様となる企業は画像や電磁気工学に関するエンジニアリングの知見は豊富に持っているものの、実装できるAIエンジニアの体制が十分ではなかった ので、当社がサポートすることになりました。お客様と共にアーキテクチャを設計し、必要なソフトウェアをインドで開発しています。実際の医療現場で使いやすいシステムになるよう、慎重に進めているところです。
― この仕事のやりがいはどんなところだと思いますか?
先ほど話した医療機器の事例などは、非常に社会貢献性が高く、大きなやりがいを感じています。それ以外にも、多くの日本企業が抱える「デジタルに関する知見不足」「ソフトウェア人材の不足」といった課題に取り組んで、お客様企業の競争力を高めていく仕事はとてもダイナミックで魅力的です。
さらに、海外の知見を日本に持ち込むだけでなく、日本発の成果や知見を世界に広げられることも非常に大きなやりがいです。例えば、筑波大学と共同研究した成果を学術論文として発表したり、自分たちの手で生み出した技術が世界のスタンダードになっていく瞬間に立ち会えたりすることは、かけがえのない喜びです。

先ほど話した医療機器の事例などは、非常に社会貢献性が高く、大きなやりがいを感じています。それ以外にも、多くの日本企業が抱える「デジタルに関する知見不足」「ソフトウェア人材の不足」といった課題に取り組んで、お客様企業の競争力を高めていく仕事はとてもダイナミックで魅力的です。
さらに、海外の知見を日本に持ち込むだけでなく、日本発の成果や知見を世界に広げられることも非常に大きなやりがいです。例えば、筑波大学と共同研究した成果を学術論文として発表したり、自分たちの手で生み出した技術が世界のスタンダードになっていく瞬間に立ち会えたりすることは、かけがえのない喜びです。
― これから入社してくる人にはどんなことを期待しますか?

一番期待したいのは、知識に貪欲であることです。エンジニアリングの世界は常に進化していますし、新しい技術や課題に向き合い続けることが求められます。これまでの経験にとらわれず、常に学び続ける姿勢を持っている人こそ、キャップジェミニで大きく成長できると思います。
加えて、「多様なバックグラウンドを持つメンバーがいるからこそ、チームが強くなる」というのが私たちの考え方です。そこでは国籍や経歴の違いはもちろん、元々エンジニアではなかった人も多く活躍しています。文系出身でも、お客様の課題を正しく言語化し、プロジェクトを円滑に進める役割で活躍しているメンバーもいますね。
ご自身の強みを活かしながら、周りと一緒に成長していける人に来てもらえればうれしいです。