キャップジェミニは、World Rugbyならびにラグビーワールドカップとのパートナーシップを通じて、データサイエンスによるゲーム分析からコンピュータゲームのデザインまで多岐にわたる革新的な進化をもたらしてきました。従業員のタレントも活かしたあらゆる取り組みにおいて私たちは、「現在そして未来にわたって、選手やファン、試合に関わるすべての人々の体験を向上させる 」 という一つのゴールを共有しています。
未来の観客を魅了することは、スポーツの未来を確かなものにするための重要な要素です。これを実現するためにテクノロジーは、世界中のファンを繋ぎ、ラグビーへの理解を深め、ライブ観戦の感動を喚起する極めて重要な役割を担っています。
キャップジェミニでのラグビー
Charlie Boynsは、英国・ロンドンのキャップジェミニ・インベント社※でシニアマネジメントコンサルタントとして従事する傍ら、キャップジェミニ・英国ラグビーチームのキャプテンを務めています。Charlieとラグビーとのつながりは深く、彼は学生時代にラグビーに打ち込み、大学では法学部でラグビーチームのキャプテンを務めました。キャップジェミニでの5年間、英国組織内でラグビーの存在感を高めることに注力してきました。
「私が入社した当時、キャップジェミニ・英国にはラグビーチームがありませんでした。チームを立ち上げ、既にチームとして確立していたフランスチームとの試合を企画したところ、フランスチームが、キャップジェミニ創業者 セルジュ・カンプの名を冠するフランス・グルノーブルに在るピッチでの試合に招聘してくれたのです。セルジュは生涯のラグビーファンでした。キャップジェミニの長年にわたるラグビーへの協賛※は、セルジュの取り組みとビジョンから始まっています」
Charlieはいまや、英国におけるラグビーに関する当社の方向性、そしてキャップジェミニ各国におけるラグビースポーツの発展を担う中心的存在となっています。目下、ハーレクインズ・ウイメンズとのクロスラーニング・パートナーシップ推進に取り組んでいます。
「フランスインターナショナルチームの練習グラウンドでプレーしたことは、本当に素晴らしい経験でした。ハーレクインズの本拠地トゥイッケナム・ストゥープでもプレーしました。次は『キャップジェミニ・インターナショナル・ラグビーカップ』で、パリに行く予定です。またキャップジェミニ・インドのラグビーチームのトレーニングを、ムンバイに来てサポートして欲しいと言われています。こうしたことも、グローバル企業で働くことのメリットだと思います」
ライブ体験を盛り立てる
観戦者としてCharlieは、テクノロジーはピッチ上の選手とそのパフォーマンスについて “より高度な詳細データと洞察”を提供できると言います。
「キャップジェミニが先日発表したレポート※を読みましたが、レポートによると、ファンの69%が、スタジアムよりも、もっと別の場所でスポーツを観戦したいと思っています。ライブ観戦は滅多にない一大イベントで、多くの場合、人は画面越しにスポーツを観戦しています。どうしたらこれを逆転させられるだろうかと考えています」
「もちろん、スタジアムに行ってラグビーを観戦すればお金がかかります。自宅で観ればお金はかかりませんし、手軽に観戦できます。ですが、この先、ライブ観戦からの収益を確保していこうとするならば、ライブスポーツ観戦が魅力的なディスティネーションとなるように、その在り方を再構築する必要があります。キャップジェミニは、試合展開や選手のライブ分析の提供を通じてWorld Rugbyを支援※してきました。こうしたデータは、ライブ体験をもっとワクワクする体験にするのに役立つでしょう」
観客を繋ぐ
Takashi Ushijima(牛島 隆)は、キャップジェミニ・ジャパン SAP部門 のアソシエイトコンサルタントです。大学でラグビーを始めた彼は、日本でラグビー観戦者が増えた背景には、テクノロジーの力があったと言います。
「ラグビーは日本では決して盛んなスポーツではありませんでしたが、テクノロジーがスポーツ観戦の在り方を大きく変えたのです。テクノロジーは、初めてラグビーを観る人や一般的なスポーツファンが、試合やフィールドで何が起きているかを理解するのに役立ちます。グローバルなラグビーファンのコミュニティを繋ぐ役割も果たしています」
「例えば、言葉の壁がある中で、翻訳ツールはラグビーファン同士のグローバルなコミュニケーションに大いに役立っています。異なる国、異なる文化を結びつけ、繋がりをもたらします。ラグビーを観戦しながら、世界中の誰とでも繋がることができることは、私にとって大きな楽しみです」
コミュニティの力
Takashiは、情熱を共有することで多様なコミュニティを結びつけるラグビーの力は、キャップジェミニの仕事の中での価値観にも反映されていると言います。
「日本代表の前キャプテン、リーチ・マイケルのように、ニュージーランド出身でありながら日本代表として何度もワールドカップに出場している選手を見れば、ダイバーシティのメリットに気づくでしょう」
「キャップジェミニはダイバーシティに富んだ組織で、日本オフィスでは、さまざまなバックグランドをもつ25か国からの従業員が、日々、一緒に仕事をしています。こうした環境が異なるアプローチや考え方をもたらし、ラグビーチームのように、より良いものを創り出すために皆が力を合わせています」
Takashiは、キャップジェミニのイベントで日本ラグビー界のレジェンドと出会えたことで、ラグビーとキャップジェミニの価値観の結びつきを明確に理解できたと言います。
「ラグビーワールドカップ関連の当社の企画で、世界ラグビー殿堂入りを果たした大畑 大介元日本代表にお目にかかる機会がありました。大畑さんは、自分のスタイルを変えて、苦手としてきたことに取り組んだり、日々、自分を高めるために、課題を乗り越え、環境に自分を当てはめていくことをラグビーから学んだ、と話してくれました。その姿勢は、誰もが見習うべきものだと思います」
感動を呼びこす要素を加える
Charlieも、こうしたオープンでプラグマティックな姿勢が、スポーツテックにおけるイノベーションをを促進すると考えています。
「ピッチ全体からのデータにどのようにアクセスし、それをどう表示するかを考える時、既成概念にとらわれない独創的な発想が必要です。一番速く走った選手は誰だったのか?最速スピードは?試合中、もっとも衝撃の大きかったコリジョン(衝突)はどのプレイだったのか?そうしたデータが画面に映し出されると、ファンの間で議論が沸き起こります。こうした話題性や興奮・感動は試合を一層に盛り立てますし、スポーツの未来に多くのメリットをもたらすでしょう」