移行が変わればプロジェクトが変わる

グリーンフィールドでS/4HANAを導入する際に避けて通れないのが、データ移行。とくに、移行元システムがSAP ECC或いはそれ以前のバージョンである場合、意外な落とし穴があります。それは、移行元データの抽出・加工。

グリーンフィールドでS/4HANAを導入する際に避けて通れないのが、データ移行。とくに、移行元システムがSAP ECC或いはそれ以前のバージョンである場合、意外な落とし穴があります。それは、移行元データの抽出・加工。

従来、データ移行作業においては、移行元データの抽出と移行先フォーマットへの変換は、ユーザー企業の責任で行い、導入パートナーは、移行先へのアップロード・ツールの開発・実行を行うのが一般的。移行元が自社開発システムだった以前とは異なり、SAPの複雑なテーブル構造から、必要なデータを漏れなく抽出し、アップロードファイルのフォーマットに合わせるのは至難の業なのです。

長年の運用の結果、蓄積された大量データを抽出する際、パフォーマンスも問題になります。更に、データ・クレンジングや項目値の変換を手作業で実施する場合、ExcelやAccessの処理時間も影響しますし、エラーの発生を防止する必要があります。移行データを複数のExcelファイルに分割する方法もありますが、その分、管理対象が増加し、移行作業は複雑になります。システムの切り替えにともなうダウンタイムを最小減にするため、移行作業は限られた内に完了しなければならないことが多く、パフォーマンスの問題は無視できません。

そこで、キャップジェミニは、SAPに従来から備わっている標準機能であるALEによるデータ配信機能を活用し、安心かつスピーディーなS/4 HANAへのデータ移行を実現します。主要なマスタ及びトランザクションを対象にデータ移行機能を実装し、お客様環境に展開できるようアセット化をしています。(コードネームLJ4)ALEを活用したデータ移行には次のようなメリットがあります。

  • SAP R/3からS/4 HANAまで異なるリリースのSAPシステム間のデータ転送が可能(図1)
  • S/4HANAのCVI(Customer Vendor Integration)コンバージョンをSAP R/3やECCからデータ転送時に実現可能
  • 追加開発が不要で、ユニコード変換に対応
  • 差分データの送信が可能なため、差分移行にも応用
  • データ転送の中間で項目値の変換ロジックを実装可能
  • モニタリングやエラー・リカバリー・ツールによって、データの一貫性を確保(図2)

現在、S/4 HANAへの移行に向けて計画中、アセスメント実施中のユーザー企業、あるいは、すでにS/4 HANAへの旅に乗り出したユーザー企業は、こちらにお問い合わせください。

 

(図1)SAPR/3 LJ4 Data Transmission cockpit-outbound

 

(図2)S/4HANA LJ4 Data Transmission cockpit-inbound