自動車業界のスマートファクトリーに対する意欲は高まるばかり - でもその規模は?
自動車業界はスマートファクトリーが2023年までに業界にもたらす価値を最大1,670億ドルとし、その実現を目指しています。その中で多くの自動車関連企業がその価値の分配に加わるべく数百万ドルの資金をスマート設備に投入しています。キャップジェミニの今回の調査では、企業はスマートファクトリーイニシアチブにより2023年までに年間2.8%〜4.4%の生産性向上が実現できることが示されています。しかし、このような可能性があるにもかかわらず、必要な規模を達成できているOEMやサプライヤーはほんの一握りに過ぎません。私たちは、その理由を理解し、自動車業界がこのスマートファクトリーへの意欲をどのようにして現実のものにすることができるのか、その方法を探るために調査を実施し、その結果をレポートにまとめました。
積極的な計画とスマート化
キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートは今回、『How automotive organizations can maximize the smart factory potential(自動車関連企業がスマートファクトリーのポテンシャルを最大化するためには)』を作成するにあたり、100社の自動車関連企業を調査しました。また、世界中のスマートファクトリイニシアチブを監督するシニアエグゼクティブたちと掘り下げたインタビューを行って、その結果をまとめました。
今回の調査結果の注目点:
- 自動車関連企業の2社中1社がスマートファクトリージャーニーを順調に進行している
- 過去2年間で自動車関連ファクトリーのほぼ3分の1がすでにスマート化されている
- 自動車業界には積極的なスマートファクトリー採用計画がある
- 自動車関連企業の4社中1社がグリーンフィールドファクトリー戦略への投資準備を整えている
スマートファクトリーはインダストリー4.0で成功するためのカギ
スマートファクトリーのメリットを活かすためには、OEMであれサプライヤーであれ、包括的な戦略から統合ソリューション、IT-OTの融合から人材に至るまで、数多くの優先課題に取り組まなければなりません。それができて初めて、インテリジェントインダストリーに不可欠なスマートファクトリーのポテンシャルを最大限に活用できるようになるのです。